水曜日は【〜うとうと読み読み〜】、私が読んだ本の読書感想をお送りしています。
『西尾の民話』より『御堂坂のたぬき』
今回ご紹介するのは、『御堂坂のたぬき』。昔話です。
この本、『西尾の民話』自体がおそらくレア物だと思います。
私が子供の頃に親戚の誰かからもらった、昭和55年に愛知県西尾市の教育委員会から発行されたらしい、非常にローカルな一品。
※今回は元々のタイトルからして、ほぼネタバレになってしまっています。
申し訳ありません。
あらすじ
むかし、江原村の佐助さんという人が、川を渡ったとなり村にある亀屋さんへ、針を買いに行きました。
佐助さんは亀屋さんで針を10本買い、のんびり帰っていたところ、八幡宮の境内を見てびっくり。
行くときには、ススキの生えた空き地だったはずの場所に、きれいなお堂が立っていました。
佐助さんがお堂の中を見てみると、知らないお坊さまがお話をしているようでした。
お坊さまの話を聞こうと、佐助さんはお堂に入って畳にあぐらをかきました。
何とは無しに畳の上に手をつくと、畳の上に猫のヒゲのような毛が一本生えていて、その手の平にあたりました。
よくよく見ると、毛は、畳のそこらじゅうに何本も生えていました。
ふしぎに思った佐助さんは、エイヤっと一本、毛を抜いてみました。
お坊さまがなぜだか、目をしばたたかせます。
(お坊さまの目と畳の毛と、何か関係があるのかな?)
と、佐助さんは、買ってきた針10本ぜんぶを、畳の上に突き刺しました。
すると…なんということでしょう…!
劇的ビフォーア〇ター!!
というお話です。
事もあろうになんてことを
読み終わった直後に口から出た私の感想は
佐助さん…佐助さん!?
でした。
でも爆笑しちゃった。ごめんね、子たぬき。
このお話、オチは昔話らしくホッとしますので、もし機会がありましたら是非、読んでみてください。
他の国の昔話も、勧善懲悪とは限らず、物語としては敵側であろう登場人物がけっこう理不尽な目に遭わされるお話が多いようで、なかなか興味深いものがあります。
西尾市推し
ところで、私はこの西尾という土地が気になっているようで、一度は必ず訪れたいところのひとつです。
今でこそSNSなどで名が挙がってきている土地ですが、
- お茶の名産地なのに宇治、静岡と比べると知名度がなんとなく低め
- 岩瀬文庫がある
- 豊富な種類のえびせんもある(アーモンド入りのとかもあっておいしい)
なんだか腰が低くて控えめな感じ。そこが素敵。
でも、もうあと10倍くらいアピールしていいと思います。
今日はこの辺で。ではまた。