こんばんは。水曜日は 【 〜うとうと読み読み〜 】、本がテーマの番組でお送りしております。
はい、今日の本は
『その女アレックス』
フランス発のミステリー作品です。
以前、ネットサーフィンしていた時に「最近の話題の本」として何かの記事で読み、その後書店で平積みになっていたこの作品を見かけて購入した次第です。
ざっくりしたあらすじを御紹介したいんですが、この作品、あとがきに書かれている通り、うっかりするとすぐネタバレになりそうで怖いです。
ネタバレせずに感想文を書く自信がまるでないので、地雷踏みそうな方は今ここでそっとブラウザ閉じて下さいね!
ほとぼり冷めたら、またこのサイトに遊びに来てね!バイバイ!!
↓それでも読もうじゃないの的な方・すでに読んだよOKな方は下の方に書き描きしていますんで、どうぞ
〜ざっくりしたあらすじ〜
この物語の焦点となる『その女アレックス』。
彼女は非常勤の看護師で、かなりの美人。レストランで食事をすれば何人もの男性に注目され、そのさりげない視線が合えば(おっ! 俺に気があるのかも…)などと勘違いさせるほど。
そんな彼女が、突然見知らぬ怪力男に拉致され誘拐・監禁されてしまいます。
さて、ここで要注意。
この作品、酷たらしい描写がてんこ盛りです。人のえげつなさがゴロッゴロ出てきます。
正直、タコ殴りのボコボコにしても足りないくらいの人物も登場します。
現実にいそうで怖い。いや、多分こういうやつは実際にいるんだろうな、そう思わせるほどに描写がリアルです。
読んでてしんどい。やるせない。
でも読んじゃう。
というのも、アレックス側の一人称⇄彼女を巡る事件を捜査する警察側との文章構成がすごくて、読んでてまったく飽きないからです。
それから主要登場人物・カミーユ警部を筆頭に、彼ら捜査班それぞれ個性が豊かです。そしてこの警部にも、重く抱えたものがあるんですよね。
んで、お話に戻りますと、監禁したままのアレックスを放置して、誘拐した当の怪力男は物語の前半で途中退場してしまいます。
アレレ〜?
さてさて、アレックスはどうなってしまうんだ?
そうです。彼女は”今はまだ死ぬわけにはいかない“んです。
なんでかってーと…おっと誰か来たようだ。
(全然あらすじになってない気がする)
…前述した「人のえげつなさ」を越える、「人のすばらしさ」が眩しいくらいにクライマックスにきらめいてきますので、その…(えげつなさすぎて18歳未満の人にはあんまりオススメしたくないけど)とにかく読んで‼︎ 読んでみて‼︎ 猫のドゥドゥーシュ、かわいいから‼︎ (←登場するたびに癒されるゾ☆)
そしてやはり、登場人物が(良くも悪くも)とても立っています。名前の出てこないチョイ役な登場人物さえ、誰一人欠けてもこの作品にはならなかったんじゃないかなぁ、と思います。
著者のピエール・ルメートル氏は、2019年春公開予定の映画『天国でまた会おう』の原作を書かれた方でもあります。
私はこちらの作品は未読なのですが、映画は先に観ちゃおうと思います。
うへへ、楽しみだ〜。
今日はこの辺で。ではまた。