人体への極小大冒険:読書感想『ミクロの決死圏』

こんばんは、蒸しますね。

水曜日は 【~うとうと読み読み~】
本をテーマにお送りしています。

本を読んでいるとウトウト眠くなるので、こんなタイトルです。

このコーナーでは、主に読書感想文をお届けしたいと思います。(※あくまで私個人の感想ですので、悪しからず)

さてさて、初回は

ミクロの決死圏

SF小説です。

小説より先に映画を観たことがあります(映画の内容をあまり覚えてないんでもう一度観たい)。
かなり古い作品(CGがなかった時代)なんですけど、当時の撮影技術で作られた「人間の体内」が面白かったのをおぼえています。

〜ボヤッとしたあらすじ~

ある偉大な科学者が事故に遭い、意識不明の重体になってしまいます。
外傷はほぼないものの、脳内に血腫ができてしまい、彼を助けるにはそれを取り除かなきゃなりません。

でも手術はすんごく難しい。助かる可能性がゼロに近い。

そこで、とある秘密組織が厳選したメンバーで(まだ実証されていない)物体縮小装置を使い、みんなで小っこくなって彼の体内に入り、直接脳の血腫を取りに行くぞー!おー!

えっ 60分がタイムリミットなの?

でも行くぞー!おー!


…というお話です。たぶん。

私は本を読むのが遅いので余計にそう思うのかもしれませんが、
彼ら、なかなか体内に入りません。

文庫本の半分辺りまで読んで、やっとこさ突入します。

ただ、ここまでを読んでいるからこその面白さが発揮されていきます。

どんどんお話に引き込まれます。

メンバーはそれぞれ違った分野のスペシャリストでして、体内で起こるさまざまな出来事に、それぞれの個性や専門に則って判断を下します。
その意見のすれ違いに彼らの人間性と職業柄の見識が出てきて、そこが非常に面白い。

なにしろ、人類史上初の縮小・体内への進入なので、「理論上ではこうなる」がなかなか通じないんですね。意識不明の科学者も彼ら自身も、どうなるかわからない。

人体のなかの様子や作中にある縮小の概念の描写もすてきです。

組織(チーム)というものの縮図が見えるようで、その辺りに興味の重点をおいて読んでいた気がします。

面白かった!


私の想像したデュバル先生はこんな感じ。赤血球ってゴムボートっぽいなって。

ドクター、早よ艇に戻らんかい。
手前でお怒りなのはグラントさん。

こんなシーンはありません。

今日はこの辺で。ではまた。


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